部下にしたいのは誰?経営者が「ヘッドハンティングしたい(けど怖い)」2次元キャラクター4選

「この人に全てを支えてもらいたい……」休みなしで会社のことを考えている経営者の方なら、一度は漫画のキャラをヘッドハンティングしたくなった経験があるはずです。そんな経験なくても、この後考えてしまうはずです。
仕事を行う上で、部下や同僚となる仲間は非常に重要です。古くは本田技研の藤沢武夫氏やソニーの盛田昭夫氏、Appleのスティーブ・ウォズニアック氏、Microsoftのポール・アレン氏など大企業に成長するには優秀な部下や同僚が必要不可欠です。そんな中、漫画のキャラクター、つまり二次元のキャラクターで実際にいたら仕事ができそうな人物を4人挙げてみました。

 

仕事ができるけど同僚と絶対うまくいかない部下「諸葛亮孔明(三国志)」

少し古い漫画ですが、横山光輝の三国志に出てくる諸葛孔明は未だ支持が高い人材ですね。実在の諸葛孔明も優秀だったと思うのですが、作中の諸葛亮公明はある意味神がかった存在でした。いわゆる、“カリスマ部下”を持つことに対する憧れです。
何とか一領主として名を挙げた劉備玄徳ですが、曹操などの大きな君主に攻められ、群雄として伸び悩みました。そんな中、飛躍するために三顧の礼を持って招へいしたのが諸葛亮公明です。諸葛亮公明を迎えてからの劉備は、勢力を拡大し中国の南西部に蜀漢と言う一大王朝を建国するに至ります。現実存在すれば、伸び悩む中小企業が次のステップ(マザーズや東証二部への上場)を踏むための重要な人物になるのではないでしょうか。しかし、作中にも出てきますが、昔からの重臣(関羽と張飛)との衝突もあり、実際にいたら経営者として旧来の部下との人間関係の調整に努める必要があります。
少しお腹が痛いですね……。

 

仕事ができるけどいつの間にか上司になってそうな部下「リヴァイ(進撃の巨人)」

二人目は進撃の巨人に出てくる人類最強の兵士、リヴァイ兵士長です。
実力は一人で1個旅団(数千人分の兵力)という訳ですから、100人力ならぬ(数)千人力の実力を持つという設定のキャラクターです。このマネジメント力は一体どこで鍛えたのでしょうか、新卒研修などは全て任せたいところですね。
正式な教育を受けていないにもかかわらず自己流のスタイルで実績を上げていくという点で結果が全てと言うキャラクターです。
巨人の脅威にさらされてどんどん住む場所を失っていく人間たちの中でも平然と巨人たちを倒していく姿は希望の星のような存在です。実際に存在すれば、大手の参入でどんどんシェアが奪われていく状態の中、一人独自のスタイルで販路を広げていくやり手の営業マンと言えるのかもしれません。ただ、性格に問題があり、冷徹かつ粗野で無愛想、一貫して現実主義的で口調も辛辣と言う……部下であれば実績を残す優秀な社員ですが、上司に持ったらパワハラで訴えられてもおかしくない人物と言えます。逆境に強く、どんどん活路を見出していくキャラクターですが、部下を減らさないためには経営者として、上司としてうまく緩衝役になる必要がありそうです。…気がついたら上司になっていて、今度はその厳しさを一身に受ける立場になる可能性もあるかと思うと震えますね。

 

仕事ができるけどジョークを交わせないであろう部下「デューク東郷(ゴルゴ13)」

ゴルゴ13の主人公、デューク東郷です。マンガにあまり詳しくない方でも知っている方は少なくないのではないでしょうか。
無駄な会話をせず、相手の無駄な言動(儀礼的なあいさつや形だけの言葉など)も好まないというかなり職人気質な人物ですが、依頼された仕事に関しては、ほぼ100%遂行するという非常に優秀な狙撃手です。
ブラックな表現になりますが、もう困った仕事は全て彼におろしたいところ。雑談をせず、時間を厳守し、常に冷静沈着と言うロボット並みの性格さを持つキャラクターですので、下手に衝突する危険性もないときました。
しかし、社外に出すとしたら、敬語ができず不愛想な点から営業には不向きかもしれませんが、商品開発や技術開発などの技術者、研究者として採用した場合、こちらが考えたアイデアを(期限内に)実現してくれる部下として大活躍してくれるはずです。
高い商品開発力を手に入れて、企業が飛躍するきっかけを提供するのではないでしょうか。ただ、非常にお金にシビアなので、給与や待遇面での調整が必要になるかもしれません。優秀だからと理不尽な仕事を任せすぎると、スッと無言で労働条件通知書を差し出された時、あなたは寡黙な彼の行動の意味を全て察し適切に対処する必要があります。ごまかし笑いは通じません……。

 

仕事ができるけど思わぬトラブルに巻き込まれそうな部下「南波 日々人(宇宙兄弟)」

宇宙兄弟に出てくる主人公、南波 六太の弟で月面に立った最初の日本人宇宙飛行士、更に世界最年少の月面調査のクルーです。宇宙飛行士という時点でなんだかポテンシャルが高すぎる気もしますが……。宇宙飛行士になれる位の頭脳と身体能力、精神力や目標に向かい一直線にまっすぐ進むなど、挑戦する向上心や気概に溢れているなど、社会人としても理想的な人物です。
その上、性格も明るく人当りも良いとのことで、今回取り上げたキャラクターの中でもかなり活躍の場が広い人材ですね。実際にいたら、部署全体が活性化し、その部署から社内全体に活力が出る可能性があります。しかし、その優秀さゆえに同期や直近の上司や先輩に嫉まれる恐れもあり、そういう点に配慮する必要があります。調和型な分、トラブルが起きた際は何の相談もせず自主的に退職を決めている、そんな場面が想像できます……。上司としては遣る瀬無いですね。

 


 

まとめ

もしかしたら、似たようなタイプの人物が社内にいるかもしれません。素質も持った部下を見つけた際は、育成にも全力投球で臨みたいですね。ただし、優秀な部下を持つということは(当たり前ですが)自分もさらに飛躍していかなければいけないということ。いつか現れるかもしれないカリスマ部下、漫画に倣って経営者や上司にも常に修行の場を設ける必要があるかもしれません……。