オランダの裏話。ビジネスとセックス。あと、マリファナ。

ビジネスとしての客層でファッションもネットビジネスも、というのであれば日本とさほど変わらないです。ただ、一般の日本人の様に、雑誌に載っているから流行を追う、というような文化ではないです。ダッチはチープと言われている通りで、高価なものをたいして身にまとわない人が多いです。

私は3年前まで日本食のビジネスに携わっていて、その後個人的な理由で人手に渡したのですが、なので飲食業界には結構詳しくお伝え出来ます。
(個人的な事なので極力短く書きますが、付き合っていた彼が富豪だったので仕事をやめて欲しいと言われ、やめています)

オランダの約80%を占めるshabushabuグループとSUMOグループの日本食店、すごいです。日本で居酒屋に行くと、注文したお料理が直ぐに出て来るのは当たり前ですが、オランダでは先ず有り得なかったですし、この上記の2店舗はそれをオランダで実現しているレストランです。味は日本の居酒屋には到底かないませんが、オランダ人は美食家ではないですし、all you can eatと行って、食べ放題の日本食店がメインになっています。ラーメンも一時ブームになって私もあちこち行きましたが、どこもめちゃくちゃ不味いです。

日本という名を掲げて何かヒットする商品を出すのであればアジア人(中国人や台湾人等を含め)が絶賛するなにか一品(たこ焼きやラーメン等)を提供できるならばビジネスになります。

ヨーロッパの中でもオランダは(多分今も、ですが)一番暗号通貨が盛んな場所だと思います。Ethosのラバーが多いです。

 

オランダ,アムステルダム,ロッテルダム,移住

 

先進している分野について→

〇 先ずゲイ(同性愛)に対して完全にオープンです。アムステルダムでは年に一度ゲイパレードと言って街中がお祭りになります。同性愛同士でパートナーシップや結婚が法律上認められています。オランダの国の約半分が移民族というのもあり、人種差別も日本ほどではないですし、ゲイに対して偏見がないです(日本の場合はテレビでは偏見なく楽しんでいる様ですが、実際はまだまだそれほどオープンではないと思います)

〇 マリファナや日本での違法ドラッグの使用。ご存じの通り、オランダはマリファナの(一定量の)所持、使用は合法です。コーヒーショップという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、マリファナを販売している(国に認可されている)ショップが国内あちこちにあります。また、クラブパーテイなどに行くと、例えば朝6時までのパーテイで元気に踊っている人のほぼ全ての人がパーテイドラッグ(エクスタシーやクリスタル、ケタミン等)を使用しています。会場(やクラブ)のエントランスでセキュリテイチェックはありますが、基本的に凶器になるものの所持を取り締まっているのでドラッグを持ち込むことは簡単です。この現状は今の日本ではほぼないことかと思いますが、こちらでは当たり前です。オランダはクラブミュージック、例えばDJのArmin van Buuren等、世界で有名なDJがいるのでとにかくクラブやパーテイが充実しています。アリーナでのパーテイや教会でのクラブパーテイなどに行くのでこの分野は他の日本人の方より熟知しています。

オランダの国民性等について→

〇労働について。こちらに書くのは会社経営や医者弁護士以外のごく一般的な社会人の労働について、です。基本的に普通の会社員は9時出勤、12時から1時間のランチブレイクを挟んで6時までの労働です。日本では6時に業務終了と言っても残業になるのが通常かと思いますが、オランダ人は6時にきっぱり終わらせ帰宅します。仕事が終わってなくても、です。こちらでは仕事は人生の全て(ちょっといい過ぎですが)ではなく、単に仕事、家族全員揃って夕食を囲む、というのが文化で、仕事後に飲み会、はしご酒なんて有り得ません。飲み会(パーテイ)があるとすればクリスマスパーテイや年始パーテイくらいです。上司が部下におごるという習慣もないです。

〇基本的にオランダ人はケチな人種です。例えば、同じくらいの男女で飲み会するとすると、完璧に割り勘です(私は経験ないですが、アジア人のお友達はみんな口を揃えて言います、ケチだって)。日本みたいに、ブランドものを手に入れる為に必死にお金を貯める、のではなく、偽物を買います(なので、1:1と言って、本物と見分けのつかない優れたブランド品がもの凄く増えています)。Let`s do (go) Dutch という英語があるくらいです(割り勘しよう、という意味です)。

日本では流行っていなくてオランダで流行っているもの→

〇沢山あると思いますが、今すぐ思いつくのは、テスラです。私はテスラのSクラスを乗っているのですが、以前何かの記事で日本では全然人気がないというのを見ました。オランダはエコの精神が日本より高い(オーガニックに対しても日本より意識が高いです、ベジタリアン、ヴィーガンに対してもそうです;そういったお店がどんどん増えて来ています)のと、オランダには日本のトヨタみたいな国産車がないのも理由のひとつかも知れませんが、過去2年でテスラを含むエレクトリックカーが一気に普及したように感じます。

物価について→

〇先ず、ブランド品に関しては日本もオランダも同じです。スーパーで購入するお野菜や果物ですが、オランダは世界で3本の指に入る輸出大国なのも理由の一つなのかとてもお安く購入出来ますし、とにかく種類が豊富です。オーガニックのものでも、日本の普通のお野菜を買う金額程度で購入出来ます(従って、普通のお野菜や果物は更に安い)。レストランですが、こちらは逆で、日本の居酒屋等を考えると、大して美味しくもないのにやたらに高く感じます。日本の居酒屋の速さと質を考えるとその10倍支払ってこの味?!と腹が立ったことも何度もあります(笑)。先日も書きましたが、日本食、寿司、ラーメン、と掲げるだけで美味しくないのに大人気になっているお店は沢山ありますが、アジア人の固定客は一切いないです。

オランダ人の気質について→

〇オランダ人は裏と表の会話をしません。ダイレクトです。良くも悪くも思ったことを直ぐに口にする代わり、日本でいう「人見知り」みたいな文化でもないので、スーパーでレジに並んでいても、並んでいる同士、知り合いかと思うくらいめちゃくちゃ喋りますし、一人でオープンカフェで本を読んでのんびりしていたりしたら、「その本何?面白いの?」と歩いている人が普通に声かけて来たりします(これは体験談ですが、一度や二度のことじゃなく、結構毎回なので書いています)。

〇日本人で得したこと。オランダで、日本出身というだけでやたらにちやほやされます。笑 これは私がどう、とかではなく、ここに住んでいる人は全員感じていると思いうが、日本に憧れるオランダ人はもの凄く多いので(行ったことない人がほとんどですが、行ったことある人は好印象ばかりです)、日本人というだけで特別扱い(ほぼVIP扱い)してくれます。普段自分がどこ出身だとか思って生きてないですが、その時ばかりは「ああ、日本人で良かった」と毎回思う15年間です。15年こちらで生きて来て一度も「日本嫌い」という言葉を聞いたことがありません。ほとんどのオランダ人は日本は夢の国(パラダイス)みたいに思っていて、崇拝されます。